ハタヨガ、アシュタンガヨガ、〇〇ヨガ・・・などたくさんのヨガがありますが、
そもそもヨガとはなんでしょう?
答えは一人一人の方によって異なると思いますし、答えが異なって正解です。
あえていうならば、「身体運動、ポーズ、呼吸法、瞑想を用いて、実践者の体、心、精神を結びつける、古代から伝わる智慧の体系」などといわれています。「生きていく智慧」だと私は考えていて、ヨガに関するインド哲学の本を読んでみたりすると、非暴力・嘘をつかない・知足など、仏教をはじめとした様々な人類が考えて来た「智慧」と根本は同じだなということが見えてくると思います。
さて、ヨガの起源は数千年前のインドに遡りますが、ヨガの原理が初めて書物になったのは紀元前2世紀ころといわれており、ヨガ学者のマハリシ・パタンジャリがそれを編纂しました。一方、数年前、インダス文明が栄えたモヘンジョダロの遺跡で、考古学者がある印章を発掘しました。5千年前のものとされる印章で、この印章に刻まれている人物は、上級者向けのヨガのポーズに似た格好で座っていることから、ヨガの起源は5千年前のインダス文明にあるとしている学者も多いそうです。
いずれにしても、はるか昔から、人々が、よりよく生きていきたい、幸せになりたい、周りを幸せにしたいという願いが智慧として今日まで受け継がれてきたものだということは間違いないでしょう。せっかくその智慧に触れる機会があるならば、難しく考えずにはじめてみましょう。毎日が少し楽に楽しくなるかもしれません。